上手な教え方の教科書−入門インストラクショナル・デザイン− (著:向後千春)

Short summary

 “インストラクショナル・デザイン(ID)”

 皆さんは御存知だろうか?「教える」ことは日本では、背中を見て育てという教え方が主流だった。そしてそれは今も同じだ。人に何か教えるということにも体系的な方法がある。この本はその基礎を教えてくれる。理論的で難しい部分もあるが、漫画も取り入れかんたんにIDについて説明してくれる。教え方に困っている人は読んでみては?

 

 

Review

 この本を読むまでは僕は教育について体系的な教え方があることを知らなかった。この本でインストラクショナル・デザインという教育の法本論について少しではあるが深い知識を持つことができた。

 何よりの気づきは今までの自分の教える姿勢が少し間違っていたことだ。教える側は「何かを教えたい」と本能的に思うかもしれない(自分は結構こう思っていた。)が、これは教える側のエゴであることがわかった。実際に必要なのは学びての「何を知りたいか」を把握しそれにあったツールを作成することであった。

 この本を読んで実行できそうなことは色々あったが、そのうちの1つが「1回のトレーニングの終わるタイミングは時間が決められていればそこまで。もしくは学び手が上手く行動を習得したときにする。」ということだ。今までは時間設定をせずにうまく行っても何度も繰り返していた。最後にうまく行った経験を残すとそのイメージでその後も気持ちよくトレーニングを続けることができる。ダラダラ長々とトレーニングは行わずキビキビびしっとということを自分に言い聞かせようと思う。

 本を読んだ後も正直方法論のすべてができるとは思わなかった。自分は医者4年目として、研修医の先生を教育するときに読み返してその都度取り組んで行こうと思った。重要なことは学びてのニーズを捉えることであることであったので、まずはここをしっかり決めれば良い研修の第一歩が踏み出せるのではないだろうか?

 

 

下手くそな文章ですが、、、
最後までお付き合いいただきありがとうございました。