システムってなんだろう?

みんなのシステム論 

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著者:赤津玲子 田中究 木場律志

 

 

Review

「システムってどういうことだと思う?」

と聞かれて全く意味がわかりませんでした。その質問をしてきた人曰く、世の中はシステムで出来ているということでした。そのシステムを理解するために本書を進められたので読んでみることにしました。

 一言で言うと、システムとは“要素同士が相互作用し続ける全体のことです”という記載がありました。“物事を単独ではなくセットで捉える視点のこと”であり、そうやって物事をとらえる事により物事の重要な点が見えてきて問題解決に役立つということでした。確かに、物事を大きな視点で捉えることで上手くいっていないことに気づくことができ、小さな歯車を修正するだけで物事が上手くいくことがあります。これを意識することで良いサイクルを築くことができるのではないかと思いました。

 本書をすべて実践するのはなかなか難しいと感じましたが、システム論の最初の一歩である「ジョイニング」を意識して問題解決に取り組んで行こうと思いました。ジョイニングとは“溶け込むこと”と表現されており支援対象者と二人三脚をしているかの如く、一緒に歩んで行くことであるとのことです。ただ、やり方は人それぞれ、場面ごとに違ってくるのでテーラーメイドな対応をしていく必要があるみたいです。