身体所見、意識してますか?

高齢者診療で身体所見を

強力な武器にするためのエビデンス

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著者:上田剛士

 

Short summary

 高齢化が進んでいる昨今の日本では医療の需要はますます高くなってくると思います。そこで検査をとりあえずするのではなく、身体所見をとり検査前確率を上げたり下げたりすることが非常に重要となってきます。この本には身体所見の感度・特異度などもしっかり記載しているためそういった点を意識するようになると思います。しっかり身体所見がとれる医者になりたくないですか?

 

 

Review

 高齢者のcommon diseaseをよく診ています身体所見は大切だと思いながらもないがしろにしていました。実際、何を診たら良いのかわからないことも多いためそうなっていたんだと思います。

 この本には自分が知っている身体所見はより詳しく、知らない身体所見はわかりやすく記載していました。書こうと思うと果てしなくかけてしまうので、割愛しますが高齢者診療をしていて身体診察をしっかりやりたいと思っていた自分にはピッタリの本でした。

 有効そうな身体所見は一覧にしてまとめ外来で目につくところに置くようにしました。そうすることでこの疾患がきたら、この身体所見をとるように心がけることができると思います。実際、先日もCOPDの患者が来ましたが期間短縮やHoover徴候など必要なものをcheckすることができました。身体所見はその場に症例がないとできないので意識して所見をとっていこうと思いました。